少林寺拳法って何?って人多いと思います。
多くの人が思いつく習い事と言えば
- ピアノ
- 英会話
- スイミング
- 空手
などではないでしょうか?
今回は実際に道院に通っていた過去と黒帯を持つ僕が
少林寺拳法をおすすめする理由を話していこうと思います。
そもそも少林寺拳法って何?
少林寺拳法とは、日本で創始された新興武道です。
よく少林拳と混同している方がいますが
少林拳は中国武術で少林寺拳法は日本の武道
なので全くの別物になります。
ただ、創始者は中国の少林拳を参考にしたらしいので
通ずる部分はあるかもしれませんね。
特徴としては、
少林寺拳法はあくまで宗門の行であり
単なる武道や格闘技ではないとされています。
勝ち負けを競うのではなく、修練を重ねることで
勇気と優しさと正義感を培い、社会に貢献できる人間を育てよう
と言う考えなのです。
さらに、突きや蹴り(剛法)と関節技や投げ技(柔法)
どちらかが欠けてはならない「剛柔一体」と言う考えがあり
両方を修練することになります。
これは日本武道では非常に珍しく
日本九大武道の中では少林寺拳法のみとされています。
理由①老若男女誰でも始められる
- 習い事って子供にやらせるものでしょ?
- 武道だから男性ばかりなんでしょ?
- 試合や練習で怪我とか多いんじゃないの?
- 自分の年齢ではもう無理じゃない?
答えは全部ノーです!!!
僕が通っていたのは小学生の時でしたが
女性やご年配など、様々な方が一緒に修練していました。
子供ばかりだと思い込んでいたので
入門したときはびっくりしました(笑)。
始めてみて分かった事が
カリキュラムのようなものに沿って修練を重ねていくので
それぞれの環境や体力に合わせて無理なく自分のペースで進める事ができます。
練習中や試合中の怪我が怖い気持ちは分かります。
しかし少林寺拳法には対戦形式の試合がありません。
他の武道や格闘技と違って勝敗などの競技性を重視していないからです。
大会でも「演武」と言う突きや蹴りの型を見せ合う形となっています。
なので比較的安全と言えるのではないでしょうか。
理由②護身術として
少林寺拳法の本質は護身術です。
他の武道や格闘技とは異なり
自分から攻撃するのではなく、まずは守り、それから反撃をする「主守攻従」と言う考えや
武の目的は人を殺傷することではなく、争いを止め、人を活かして
より良い社会を作ろうと言う「不殺活人」があります。
むやみやたらと相手を傷付けるのではなく
敵の攻撃を防ぎ、制圧、戦いを終わらせる
まさに護身術そのものです
そして少林寺拳法の技法は全て、人体の原理を理解した上で習得していくので
子供や女性でも体格差のある相手を投げ飛ばしたり、戦意喪失させることができます。
実際に最近では護身術を習いたい女性の入門者がかなり増えてきているみたいですよ。
理由③正しい礼儀・姿勢が身に付く
少林寺拳法は礼節を非常に重視します。
例えば、少林寺拳法の挨拶は合掌礼が基本となっており
「おはようございます」「こんばんは」「さようなら」など全て合掌礼をしながら挨拶をします。
全ての技の型も合掌礼で始まり合掌礼で終わります。
これは「相手を敬い、互いに譲り合う精神を持って挨拶をする」と言う教えからきているのです。
合掌礼は心を正し、姿勢を正します。
僕は子供の頃に道院に通っていたのですが、大人になってから
その教えの素晴らしさを改めて実感しました。
挨拶はコミュニケーションの基本中の基本です。
上司や目上の人に、初対面の人に、大勢の人の前で挨拶をする場面などもありますが
「挨拶が気持ちいい」「姿勢が綺麗」など
昔からよく褒められてきました。
それらのものは間違いなく少林寺拳法を通じて培ったものだと考えています。
理由④人生の軸ができる
少林寺拳法にはたくさんの教えがあります。
今まで話したもの以外にも
【力愛不二】愛を伴わない力は暴力であり、力を伴わない愛は無力である。力と愛は二つではなく一つであり、どちらも欠けていない状態でなければならない。
【拳禅一如】心と体どちらかだけではなく、両方を鍛えるように修行をしなければならない
などなど、他にもたくさんあるのですが
それらを学んでいく内に「本当の強さとは何か」を知ることができます。
本当に大切なものは何か、そしてそれを守る事とはどういう事なのか。
自分の人生の軸や行動理念のようなものができるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
少林寺拳法をおすすめする理由を4つ程紹介してみました。
- 老若男女誰でも始められる
- 護身術として
- 正しい礼儀・姿勢が身に付く
- 人生の軸ができる
もし興味を持って、始めてみようかな?子供に習わせてみようかな?と思ってくれる人がいれば嬉しいです。
道院は全国各地にあるので、ご自分の地域の道院を調べてみて下さい!
【おまけ】僕が少林寺拳法を始めた理由
始めたのは小学校1年生の時でした。
「お兄ちゃんに喧嘩で勝ちたいから空手を習いたい」
そう言って親に頼み込んだところ、なんとかOKをもらいました。
そして入門日当日、道院に向かう車には何故か兄も一緒に乗っていたのです。
(え?なんでなんで?一緒に強くなっていったら勝てないじゃん…)
と思いながら車に揺られていると、ついに到着しました。
期待と不安を抱えながら中に入ると
少 林 寺 拳 法
(え?なになに?少林寺拳法?なにそれ?空手じゃないの?空手って言ったよね?)
結局、色々なツッコミを抱えながらもこの未知の武道を兄と一緒に続ける事にしました。
最初は全く乗り気じゃなかったのですが、続けていく内に少林寺拳法の素晴らしさを知り
黒帯(初段)を取得。
中学生の勉強が忙しくなる時まで通い続けました。
始めるきっかけは変な理由でしたが(笑)、始めて良かったと心から思っています。
20年近く経った今でも少林寺拳法の教えは僕の中に残っています。
今回はこの辺で終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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